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漢方薬について

漢方薬はなぜ食前とか食間服用なのでしょう?

 漢方薬は、食間や食前に服用するように、指示されることが多いですね。
それは、漢方薬特有の味や香りが、消化管機能を高める作用があるからです。だから、食前にのむ方がいいのです。
実際に、おなかの運動をたすける漢方薬としては、五積散(ごしゃくさん)、苓姜朮甘湯(りゅうきゅうじゅつかんとう)、五苓散(ごれいさん)、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)、人参湯(にんじんとう)などがあります。これらは、アセナリンやプリンペランといった吐き気どめにつかわれている使われている薬よりも、効果があったとする文献もあります。

 でも、漢方特有の味や香りが苦手、食前にのむと食事がかえってまずくなるとか、おなかが張って食事が摂れないといったひとは、無理に食前や食後にのむ必要はありません。食前や食間にのみ忘れたとき、食後にのんでも、まったく問題はないのです。
「食前、食間にのんだ方が、よりいいですよ。」という意味なのです。

相互作用がないわけではないのだ。

 漢方との組み合わせに注意するものは、まず小柴胡湯(しょうさいことう)。インターフェロンαの注射といっしょにつかうと、間質性肺炎になる報告があります。
 あとは、甘草(かんぞう)。利尿剤といっしょにのむと血液の中のカリウムが低下してしますことがあります。
それから、麻黄(まおう)は、交感神経の興奮させるくすりといっしょにのむと、動悸とか頻脈なんかをおこすことがありますよ。

MediCaの考え

 漢方薬の主な成分として、配糖体というものがあります。これは、言葉のとおり、糖の分子がついたでかいやつです。そげなもんが、簡単に体内に吸収されるとは、とてもおもえんのです。<つい方言が・・(^^;)  っで、どうなるかというと小腸のなかで、腸内にすむ菌によって、糖がはずされて、吸収されると考えられているのです。

 つまり、菌の働きが漢方薬の活性を決めるわけで、のんだ漢方薬に適した菌が適切に増えると、効果が発現するようになると考えています。漢方薬を新たに試してみたり、変更したりすると、下痢や腹痛がおこることがあります。これは、腸菌のなわばりが、変化したためでしょう。
 このため、漢方薬は、屯用では効果の期待できないものがおおいのですが、反対に1日3回のんでも、2回しかのまなくても、大きな違いはないのです。むしろ日々続けることの方が、大事になります。

もちろん、麻黄や附子は、すぐ効く成分です。これらの有効成分は、アルカロイドといわれるアミン製剤で、配糖体よりもずっと吸収がいいのです。

2001/5/6 文献:薬局:52(2),1138-1144,2001